ところで信玄を見てくれ。こいつをどう思う?

すごく…弱いです…。島根大学将棋部在籍の信玄さんによる、だいたい将棋+αの日記。

twitterタグより 対銀冠穴熊①

 こんにちは。お久しぶりです、信玄です。またもや一年近くあきましたが、今回もtwitterタグより、リプをもらった局面について書こうと思います。局面について書くといっても色々なアプローチがあります。前回は終盤の入口や中盤の終わりの局面だったので、形勢判断を元に指し手の候補を考えました。今回はまだ序盤なので、三間飛車側の方針を私なりの考え方で書く形にします。当然深く研究などしているわけではないので、間違ったことを言うかもしれませんが、その時はコメントなりtwitterなりで指摘してください。

 今回はフォロワーさんのE君のくれた局面で、先手三間飛車45歩46銀型4枚美濃対銀冠穴熊(適当な名称が思いつきませんでした。長い。)になります。銀冠穴熊といえば、将棋倶楽部24にてポナンザが指していた印象が残っています。それと少し前のNHK杯の久保ー千田戦で、千田先生が快勝していた記憶があります。久保ー千田戦は下の局面から▲2五歩△同歩▲1五歩と仕掛けましたが、やや無理気味であったように思いました。私なら単に▲4五銀と出て△5五歩▲6五歩のように進めてみたかったです。

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 少し脱線しましたが、今回リプをもらった局面は下のようになります。

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 先手は美しい4枚美濃囲いですね。後手は銀冠から穴熊にしたところです。分岐が写っているのでもうバレバレですが、まずこの局面から動くことを考えていました。しかし、▲5八飛△5三銀▲5五歩△同歩▲同銀に△8六歩▲同歩△8八歩と攻めあわれてみると、先手玉は不安定で、また有効な攻め筋も見つからず自信を持てませんでした。ならばと一度▲2八玉と入城してから動こうとも考えましたが、△4二金右が大きな一手で▲5五歩には△5二飛と回る手が間に合います。先手の陣形は主に対穴熊で使われる陣形で、普通は薄くなっている中央で動くのが狙いです。しかし後手の陣形を見てみると中央に金銀二枚がいるためこの状態で中央から動くのは理にかなっていないのではないかと思います。

 というわけで上の局面図からは一旦入城し駒組みを進めるのが普通でしょう。後手は中央を薄くして仕掛けられないように気をつけながら穴熊を目指すと思います。例えば単に△2二金~△3二金右とすると▲5八飛~▲5五歩と動かれる可能性もあるので、一旦△5三銀としてから金を寄るといった感じです。振り飛車側は銀冠を目指します。対して居飛車側は囲いは既に完成したので攻めを考えるのが普通です。振り飛車側は左銀を4六にもっていっているので角頭が手薄になっています。当然狙われるでしょうが、そこが腕の見せどころになります。たとえ左辺で悪くしても右辺で良くすればいいのです。しかも殆どの場合頭の丸い角は右側にいます。普通の対穴熊では左辺は流して中央に活路を求めますが、この戦型では右辺に求めるのが自然だと考えます。

 ここからは局面図からの進行例をあげます。①銀冠穴熊を完成させてからの△7四歩~△6四銀、②3二金4二金の形からの△7四歩~△6四銀の二つに分けます。

 

①局面図より

▲2八玉△4二金右▲3七桂△5三銀▲2六歩△2二金▲2七銀△3二金右▲3八金△7四歩▲7九飛

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 後手は△7四歩と仕掛けを見せてきました。次に△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△6四銀を狙っています。そこで一旦▲7九飛と引いておきます。すると△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△6四銀▲7四歩△7五銀▲5九角△6六銀の局面で飛車と角の当たりが弱くなり、▲7三歩成△8四飛▲6三と△7七歩(下図)と進むと7九飛の効果で▲同桂(△67銀成~△58成銀がないため)△8六飛▲6五桂△7七歩▲6九飛△8八飛成▲4八角で左桂が捌け、6六の銀取りを受ける手が難しい(△8六龍には一旦▲7九歩で桂馬とと金の活用が楽しみ)ので先手がさせそうです。

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 したがって後手は仕掛けを見送り△6四銀とします。振り飛車党としてはもう一手待つ(例えば9八香や1八香)のも有力だと思いますが、ここでは積極的に右辺から動いてみます。

上図▲7九飛から△6四銀▲3五歩△同歩▲2五歩△同歩(△3四銀には▲6八角)▲同桂△4二角(△5一角には▲6五歩が入り角道が通るので先手が得。以下△同銀は▲6八飛で銀を支えると角がのぞけなくなる。△5三銀には再度▲6四歩)▲3五銀(下図)

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 ここで後手の手は❶2四歩と❷3四歩でしょうか。まず❶から見ていきます。

 

❶上図より、△2四歩▲3三歩△同桂(△3一金は▲6八角)▲同桂成△同金直(同角は▲3四歩△4二角▲6八角)▲3四歩

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 △2四歩と桂取りをみせられもう先手は攻めるしかありません。先手は6八角や6五歩で角を使うことができると、だいぶ攻めやすくなります。桂交換して▲3四歩と打って上図。△同銀と△同金が考えられます。まず△同金は▲同銀△同銀に▲4六桂が急所。△2三銀と引くと▲6五歩△同銀▲6九飛△7三桂▲2二角成△同玉▲7七桂とガンガン攻めます。かえて△4五銀には、▲6五歩△同銀▲2二角成△同玉▲6九飛△7三桂▲6五飛△同桂▲3四銀△同銀▲同桂△3三玉▲4二桂成△同玉▲4六角

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 派手な攻めですが、決まっているかは微妙なところ。最後4六角で王手のラインを消しながら飛車を狙います。歩切れなのも痛く個人的にはあまり自信はないです。

 

 次に▲3四歩に△同銀ですが▲同銀△同金に今度は▲2六桂と打つのが急所。

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以下△3三金引に▲1四桂と端に飛びます。△2三金には▲3四歩が激痛なので同香ととりますが、▲1五歩から端攻めで先手もやれるでしょう。1九香がいなくなると飛車が回れるのも大きいです。

 

長くなったので今回はこの辺にしておきます。なるべく早く続きを書こうと思います。